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「豪快! 両国夢想」第6話「神なるもの」その36 [小説]

「やります。
もとより生還は期していないんですから、
あとのことは考える必要ないのです」
そう言って、くったくなく笑った萌は、
「負けるにしてもボロ負けでは
今後の交渉材料になりません。
なんとしても一矢報いないと…ですよね?」
と華子に同意を求めた。
「――そうだったね…。
………、
じゃあ行くよ」
一瞬間を置いて、華子がそう言った途端、
萌の中に華子の意識が大量に流れ込んでくる。
「…こ、これが…、
もうひとつの世界…幽冥世(かくりよ)……」
本来、一般の人が感知できない、
日常と隣り合わせの世界の情報が
視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚に次ぐ第6の感覚、
萌の霊感を高めていく。
「…こ、こんな世界を
結絵さんや音音さんたちは見てたのですかっ…!?」
131208i1 のコピー.jpg
悲鳴にも近い萌の言葉がコクピットに響くなか、
蓮華王自体も4組、
8本の腕が新たに生成され、
その手には、
先端が三つに分かれた宝戟(ほうげき)、
鐘・宝鐸(ほうたく)、   
投げ縄・羂索(けんさく)、
両側の先端に鋭い刃の付いた金剛杵(こんごうしょ)などの武器のほか、
さまざまな霊験を現す
如意宝珠(にょいほうじゅ)を持っている。
その如意宝珠をルーズベルトに向かって差し出すと、
そこから炎が吹き上がり、
ルーズベルトへ殺到した。

つづく
次回更新は1月になります。
12月30日(月)
コミックマーケット
2日目東P47-b
「桂木萌プロジェクト」にて
<二楽亭へようこそ! 異聞 静葉と沢蟹>を
販売します。
よろしくお願いするのです。
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