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「二楽亭へようこそ!」その60 第7話 「決戦前夜」第一章 飛鳥中納言 その4 [小説]

で、その当日。
放課後、いつも送り迎えに使っているリムジンに影武者を乗せて返すと、
メガネを掛け髪型を変え、一般生徒といっしょに下校する。
kaorukohennsou.jpg
稲村ヶ崎から江ノ電に乗って鎌倉駅で降りるとそのままトイレに直行し、
西御門学園の制服に着替える。
うあ、こんな狭い場所で着替えるのはたいへんだぞ…、
そんなことを思いながらもなんとか着替えを終え、
携帯で、教えられた電話番号に連絡を取ると、
弾正府から差し回された車に乗り込んだ。
そのまま、西御門学園の武道棟地下駐車場に乗り入れる。
ドアが開けられると、そこには写真で見たことのある面々、
弾正尹那須野結繪、
その護り妖(あやかし)有明葛葉を筆頭に弾正府のお歴々、
十三部衆の司たちが揃っていた。
うわ、尻尾がいっぱいあるっ! と内心驚きながら、
「出迎え大儀。従三位中納言検非違使別当飛鳥薫子だ。よろしくたのむ」
車を降りると、取りあえず自己紹介する。
「今日は来てくれてありがとう。私、従三位弾正尹那須野結繪。
萌や瑞葉から聞いて、ずっと会いたいと思ってたんだよ」
というと破顔した。
「結繪って呼んで。私も薫子って呼んでいい?」
初対面なのにくったくのない人なつっこい笑顔が私の警戒感を解いていく。
「あ、ああ、結構だ」
彼女は信じられると直感が告げている。
「私も会いたいと思っていた。
同じ日本の治安を護る者同士、今日はこうして会えて嬉しく思う」
私は近寄って弾正の手を取って固く握手した。
「他の方達の名前も存知ておる。
時間が惜しいので早速話に入りたいが…」
「そうですね。では、こちらに--」
そういうと結繪が先に立って歩き出した。
私の横には、弾正府のナンバー2弾正忠化野音音がついた。
彼女と後ろに控えている生徒会長宮本鳩太郎が、
この弾正府の頭脳だと資料には書いてあった。
であれば、彼女に聞くのが一番の早道だろう。
「化野殿、此度の件、瑞葉から聞いておろう。
我らはニューヨークでは人外にどう対処すればよい? 
弾正府では結界とやらの為に、海外のことは難しいとは思うが…」
「ええ、確かに…。ただ、わたくしども弾正府にも対外ネットワークはありますの」
海外にもネットワークがあるとは初耳だ。
資料に載っていなかったところをみると、
asuka(ウチ)の調査部でも調べ切れていないということか。
弾正府は完全な国内組織だと思っていただけに少し驚く。
エレベータで案内された先は、
武道棟の屋上に建てられた二階建ての二楽亭という建物の会議室だった。
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