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「二楽亭へようこそ」その48 第6話「暗闘-青木ヶ原樹海-」第3章 その4 [小説]

「まあヤルしかないよねっ!」
と音音に目配せしてタイミングを計ると
いきなりヤンに斬りかかった。
ふたり掛かりだけど、
こちらは,、か弱い女子高生ふたりなので気にしないことにする。
でもヤンもとっさ刀を抜き、
対応してくるあたりはさすが。
刀身と刀身が当たり、
ガインという音とともに火花が散る。
刃こぼれしてたら研ぎに出してから返さないと…
なんて考えてたら、
ヤンが懐から拳銃を取り出して続けざまに撃ってきた。
「飛び道具なんて卑怯じゃないっ!」
弾丸をかろうじて避け、物陰に隠れて叫ぶと、
「多勢に無勢だ、大目に見られよ、ははは」
と笑いながらヤンが言い返してきた。
極東教会の連中、不思議と火器を使わないので油断してたよ。
どうしたものかと思ったそのとき、
後方からタン! タン! タン! タン! という
聞き慣れない聞こえてきた。
その瞬間、光が尾を引いてヤンに吸い込まれると、
「ウッ」
と呻いてしゃがみこんで拳銃を取り落とした。
小さな光が闇を切り裂いてヤンに次々に命中していく。
え? これって銃弾!?
弾正府(うち)の連中で、銃を使う子は
今日は来てないはずだけど…。
そう疑問に思いながら振り向くと、
稲村ヶ崎高校・生徒会書記兼検非違使少尉・桂木 萌が
バカでかい銃を発砲しながら、
瑞葉といっしょにこっちにやってくるところだった。
moegun.JPG
「な、なんでここにいるの?」
そう聞く前に瑞葉が、
「私も富士山に登りたい…」
と明快に理由を教えてくれた。
「ついてきたの…?」
「うん」
そんな会話の間も、
萌が銃弾を撃ち込み続けていた。
弾丸が当たるたびに、
苦しそうに呻いていたヤンが、
「オ、オリハルコンの弾丸!?
なんでお前達がそんなものを…」
と苦しい息の下で言った。
「おりはるこんの銃弾? 
ゴム弾の中心の金属のことなら、
このまえ狢(むじな)さんはヒヒイロカネだって
言ってましたけど…」
怪訝(けげん)そうな顔で言う萌に、
「ヒヒイロカネとオリハルコンは同じものですわ」
と音音が教える。
(何? ヒヒイロカネ??)
「狢にも効果があったけど、
西洋の妖にもきくみたい…」
瑞葉がつぶやくのを聞いて、
先日萌がウチのエロ狢に痴漢されて、
機関銃で半殺しにした事件のことを思い出した。
普通の銃弾では傷さえつけられない狢を
ボロボロにした萌の銃弾は、
殺傷能力のないゴムスタン弾だったのだが、
芯に使われていた金属が問題だったみたい。
検非違使の科学部がコピーに成功した古代の特殊金属ヒヒイロカネは
霊的な力を秘めた金属ということらしい。
(対極東教会用の武器として使えるかもしれない…)
実際、ヤンは片膝をついて、今にも地面に倒れ込みそうだ。

その5につづく
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K-STYLE

こんばんにゃ(・◇・)/
創作小説、カワイイ挿し絵もあって、とってもステキですにゃ~
(゜◇゜*)ほわわぁ♡
少しずつですが、最初から読ませていただきますにゃ~
小説書きのお友だちは少ないので、よかったら仲良くしてくださると嬉しいのです・・・・・・
せっかくなので、さっそくRSS登録していきますにゃ!
ではでは、またた(*・ω・*)
by K-STYLE (2010-08-21 22:22) 

moe

K-STYLEさん おはようございます。
nice! &コメント、RSSとお褒めの言葉ありがとうございます♪
久世ねえさまも私もK-STYLEさんの小説読ませて頂いてます。
こちらの方こそ、仲良くしていただけたらすっごく嬉しいのです。
新しいTOP絵も可愛いですね♪
サイドバーに人物紹介があるのも分かりやすくて良いですね。
ウチも近々そうしようかなぁ。
それでは、また♪
by moe (2010-08-22 09:47) 

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